表題の通り実は「待機児童数」=「保留児童数」ではありません。
後半の新聞記事は横浜市の例ですが、「保留児童数」は3389人。
「待機児童数」は、971人となっています。
(「保留児童数」が「待機児童数」の3倍超)
横浜は、かなり極端な例ですが、報道では全国平均で、「待機児童」の
1.5~1.7倍の保育所「入所保留児童」がいると言われています。
実際浜松でも報道発表よりはるかに認可保育園を待っている方が多いと
感じられる方がいらっしゃるのはその為だと思っています。
参考までに、待機児童の主な要件。
①認可保育園の申込が入所保留の状態である。(昔はこの要件のみが待機児童)
②認証保育園など行政の補助がある無認可保育園の利用者は対象外。
③特定の保育所だけを希望している場合(第一希望のみの申込)は対象外。
場合によっては、入所保留に伴う育休の延長等も対象外となる場合があるようです。
今年4月の浜松の「待機児童数」が115人なので、全国平均と
同じ数字を当てはめると、「保留児童数」が170人から190人いて
なんら不思議はないということなのです。
(浜松の「保留児童数」は報道機関などを通じて公表されていません)
以下は新聞記事より
4月1日現在の神奈川県横浜市内の保育所待機児童数が、全国最多だった
昨年より581人減り、971人となったことが18日、市のまとめでわかった。
中略
入所できなかった「保留児童数」は前年同期比213人減の3389人だった。
認可保育所に入れなかった児童のうち、市独自の基準で認定する「横浜保育室」
に入所した児童などは、前年度比で116人増えて1136人。【浜松で言う
認証保育所】さらに、特定の保育所だけを希望していた児童分などを除くと、
4月1日現在の待機児童は971人になった。待機児童のうち、0~2歳児が
8割以上を占めている。
(2011年5月19日 読売新聞)

待機児童について調べていて、たまたま見つけました。
大都市では、保留児が待機児の数倍あるところが多くあります。さいたま11.5倍、川崎3.1倍、京都3.4倍、大阪4.7倍、広島3倍、福岡2倍など(岡山は待機児0ですが、保留児845人)です。
保留児のカウントのやり方は、都市によって微妙に違いがありますが、ものすごい差です。
確かにほとんどの都市が未公表ですが、仙台市は毎月、保育所毎の状況が公表されています。
情報公開の部分はなんとも言えないです。
ただ、税金の投入されている認証園ならまだしも、
申込書が第一希望のみの記載の場合、待機児童として
カウントしないのは個人的に違和感を感じています。
昔は、措置のため、自治体が入園する園を指定して
いました。今は希望を出せますが、1歳クラスなどで
特定の園に希望者が集中した場合、緊急度が高くても
ことごとく待機になってしまったりします。
何が良いのか、分からなくなってしまいますね。
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