このブログの主旨が保育園のサービスやそれに付随する情報でしたので
今まで、個人的な思いなどを殆ど書いてきませんでしたが、今日は少し
書いてみたいと思います。
実は、ある夫婦の2人目の出産時に、旦那さんの仕事が忙しく
1人目の在園児の送迎者に「お寿司屋さんの亭主」が加えられた
方がいらっしゃいました。
親族でもなく、学生時代のバイト先だったようですが、快く引き受けて
くださったそうです。そして、実際に、地域のお寿司屋さんが・・・。
皆さんは「地域福祉」という言葉をご存知ですか?
基本的に子を育てるのは当然親です。でも、親での対応が難しい場合など、
事業者や親族のみならず地域の方を借りるのも実はアリなのです。
(地域に根ざした福祉施設は、地域と捉えるようになってきています。)
例えば、子育て支援センターは、地域のお母さんが情報交流をするのと
同時に、保育士さんに子育ての疑問点をぶつけ、解決のヒントを得る
格好の場となっています。(子育て支援センターの正式名称は
地域子育て支援センターです。子育てで引きこもりにならないよう
地域が積極的に関わって、地域で皆で助け合っていきましょう
というのが主旨ですね)
このような「地域福祉」という言葉もあるのですが、最近では、
地域との交流を省略される方や、子どもや保護者同士の交流を
敬遠される方もいらっしゃるようで、知り合いから辛い思いを
したと訴えがあり、私自身も残念な気分にさせられることが
ありましたが、子育ても含め生活において、人は家族や親族
だけでは、生きてはいけません。
ごみの集積場や公園も地域で管理していたり、通学路の見守りなど
地域の住民としてのサービスは皆さん受けられていると思います。
それこそ保育園も担任の先生が地域の方だったりすることもあるでしょう。
だから私達の生活は地域によって支えられているのです。
そういう私も日々地域の方に感謝している人間の一人です。
税金を払っているのだから、福祉サービスを受けるのは当然、地域などの
面倒くさいものはイヤ、自分を正当化するために文句ばかり言って
何もしないという感覚より、地域に支えられているから
子育てができる、地域に支えられているから様々なサービスが受けられる
という感覚を、少しでも持って欲しいと思っているのは、私だけでしょうか。

私も日々地域のみなさんに感謝感謝です。
でも、そう感じることが出来る様になったのは出産してからでした。
育児休暇中、日中地域を歩く事が多く、初めて地域の人の顔を見てすれ違う度声を掛けて頂いて、息子を抱いてもらい世間話をするよぅになって育児の相談をしたり、地域の情報を頂いたりするようになりました。
子供中心ばかりですが、公民館で育児相談をしてくれたり、ボランティアのおじいさんが小学生の下校時交差点に立ってくれたり、公園の掃除や花の手入れをしているおばさんがいたり、多くの人のお陰で気持ち良く育児生活できているんだな、と感じました。
当たり前の事としていたことは、人の人に対する優しさで出来ているんだ、と感謝の気持ちで一杯です。
育児休暇を楽しく、大きな発見で過ごすことが出来き、一回り大きくなって職場復帰できそうです。
もちろんこのブログにも感謝しています。
素敵なコメントをありがとうございます。
そうなんです。本当に地域の方には感謝です。
私も子どもが生まれてから地域の方との
交流が増えたと実感したひとりです。
以下は、別の見方から。
実は私共児童福祉の関係者からすると、地域で子どもの
存在が見えることが非常に大事なのです。
そもそも、子どもの存在が早くに分かるから、親の
虐待や育児ノイローゼなどの疑いがも分かります。
(子どもの存在に気づかなければ、問題にも気づき
にくいと言うこと)
そしてもし、そうなりそうな気配があれば、支援センターを
勧めたり、市の地域担当保健師と連携を取ったりもします。
当然、地域からこれらの状況が報告がされて連携することも
あります。
地域の力は、児童福祉の分野でもとっても大きいのです。
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